母親がマスクをつけると母親を判別できなくなりパニックを起こす自閉症の人は相貌失認の可能性があるから矯正メガネを試してみてほしい
(↑ 相貌失認の見え方)
こんにちは。あおもぐたんです。
先日、こんな記事をみかけました。
(参考文献:grape)
記事の主旨は
感覚過敏、アレルギー、
熱中症になりやすい
などの理由から
マスクをつけられない人
がいるので
理解してほしい
とのことでした。
確かに様々な事情の人がいるので
マスクをつけていない人を
すぐに非常識だと決めつけて
批判するのは良くありません。
お互いに不要なトラブルを
避けるためにも
公共の場へでかけるときは
ヘルプマークや手作りのタグなどを
つけると良いかと思います。
ところがこの話はそれだけで
終わりではありません。
マスクがつけられないのは
感覚過敏を持つ自閉症の娘さん
本人だけではなく
母親自身もマスクを
つけることができない
と言うのです。
その理由は
自閉症のある人は、 新しいことや変化に対して強い抵抗や不安を持つ場合があります。
娘さんはイメージをする力が弱く、「マスクの下にいつもの人の顔がある」と想像するのが難しいとのこと。
そのため、下の絵のように、顔がマスクに隠れてると下半分の顔がない人間に見えるようでとても怖がるといいいます。
女性が娘さんに説明を重ねることで、少しずつマスクを着けた人の顔にも慣れてきました。しかしそれでもやはり「母親だけはマスクをしてほしくない」という状態とのこと。
(引用元:grape https://grapee.jp/851310)
この話を相貌失認のソボに話したところ
「あー、私も矯正メガネをかける前だったら、マスクしたら誰が誰だかわからなくなってたわ。
そもそも髪型やメガネや服装や持ち物が変わっただけで、誰が誰だかわからなくなってパニック起こしてたわ。」
と言いました。
それで私は思い出しました。
自閉症や発達障害の子には相貌失認の人が多い
ということを。
(参考ブログ:小田井メンタルクリニック)
もちろん自閉症の人すべてが相貌失認というわけではなく、
逆に相貌失認の人すべてが自閉症というわけではありません。
実際にソボも相貌失認 矯正前は
- 自閉症スペクトラム症
- 統合失調症
と診断されたことがあります。
(実際は相貌失認とパニック障害だった)
この辺りの症状は共通点が多く
大変わかりにくいため、
正しい診断が下されるまでに
10年の月日を要しました。
ですが私たちは10年で分かって
むしろ運が良かったと思います。
そして 実際に
メガネで相貌失認を矯正したソボには
次のような改善点が見られました。
- 空気を読めるようになった
- 人の表情がわかるようになった
- 人の顔を見て会話ができるようになった(一方的に話さなくなった)
- メガネや髪型が変わっても人の判別がつくようになった
- 感覚過敏が治った
- 適度な量がわかるようになった
- 教えれば社会的マナーが身につく
- 迷子になったり転んだりしなくなった
- 初めての食材を怖がらなくなった
- 人の言動に関心を示すようになった
- 距離感がつかめるようになった
- 物が立体的にみえるようになった
- 人の名前や顔をおぼえられるようになった
やはり見え方に支障があると
周囲の状況がわからないために
先読みできなかったり
人に関心がもてなかったり
音や臭いに敏感になってしまったり
するのは当然のことだと思います。
とにかく
みんながみんな改善するとは言いませんが、
自閉症及び相貌失認の可能性がある人はダメ元で
矯正メガネを試して
みてほしいと思ます。
■相貌失認を矯正する方法(メガネ)に関する記事はこちらです。
www.sobo-aomogutan.com
■その他の相貌失認に関する記事はこちらです。
■ 相貌失認の見え方に関する記事はこちらです。
一人でも多くの相貌失認の人が
ソボのように生きやすくなることを
願っています。
どうか一人でも多くの相貌失認の人に
このブログが届きますように。
ご精読ありがとうございました。