相貌失認がんばり隊

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子供のころ本当にあった不思議な話 ①神社のトイレ

こんにちは。あおもぐたんです。

今回は「子供のころ本当にあった不思議な話」をご紹介させて頂きたいと思います。一応閲覧注意でお願いします。

 

本当は思い出すのも怖いのですが、がんばって言語化してみたいと思います。

 

私が小学校6年生の頃のお話です。桜の季節が終わり、上着なしでも遊べるくらいの時期だったと思います。

 

家の近くに市内で一番大きな神社がありました。

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毎日放課後になると、近くに住む同級生の男女6~7人が神社に集まって、みんなでカンケリをして遊ぶ習慣がありました。

 

その日もみんなでカンケリをして遊んでいたのですが、私は途中でトイレに行きたくなり、3つあるトイレの個室のうち、真ん中の個室に入りました。

 

個室に入るとすぐに、右上の角に大きな黒いビニール袋がドサッと置かれていることに気が付きました。少しイヤな感じがしたのですが、気のせいだと思い、そのまま用を足しました。

 

そしてそのことを誰にも話さずにその日は家に帰りました。

 

ところがそれから2日後の朝のことです。

「○○神社で赤ちゃんの遺体が見つかったそうだよ」

「え?本当に?」

新聞を読んでいた父からそう聞かされ、私はギクリとしました。

 

新聞記事の内容によると、私がいつも遊んでいる神社のトイレから黒いビニール袋3重に包まれた赤子の遺体が発見されたそうです。それも真ん中の個室から。

 

私はサーッと青ざめ吐き気を覚えましたが、そのまま登校しました。

 

そしてそのことをすぐに、いつも遊んでいるメンバーに伝えました。

 

すると、今日みんなでお参りをしてこよう!ということになりました。

 

放課後神社に着いた私達は、例のトイレへ向かいました。

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そしてトイレの建物に向かって、手をパンパンと2回叩きました。

(それが神社の参拝スタイルだと気づかずに)

 

そして叩けば叩くほど赤ちゃんの供養になると思い、何度も何度もみんなでパンパンと手を叩き続けました。

 

ですがそうしているうちに、なぜかみんな次第に怖くなってきました。

そして手をパンパンと叩いては、キャーと逃げる行為を数回繰り返しました。

 

私は何かだすごく悪いことをしているような気分になったのですが、そこは未熟な子供ですから、あまり深く考えず、結局みんなと一緒になってワーキャーと騒いで逃げ回っていました。完全にふざけていたと思います。

 

ところがその日の夜のことです。

 f:id:aomogutan:20200724143637p:plain
夜中に突然パンパンと手を叩く音が聞こえてきました。

 

そしてその直後にオルゴールのようなベッドメリーのようなメロディがはっきりと聞こえてきました。結構大きな音でした。聞き取ろうとしましたが、どうしても何の曲だか分からないのです。私は目を開けました。

 

ちらっと時計を見たら夜中の2時を回っていました。

 

ですが、いつまでたってもパンパンと手を叩く音とオルゴールの音が鳴り止みません。私は次第に怖くなって、隣の部屋で寝ている姉を大声で呼びました。

 

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!」

 

しかし、どうも声が出ていないようなのです。

 

その後もずっと

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」

と叫び続けましたが、襖1枚向こうにいる姉が気づくことはありませんでした。


なぜか体も動かず、恐怖のために動けないのか、それとも何かの原因で動けないのか自分でもわかりませんでした。

 

その後しばらく歯を食いしばって我慢していると、急にピタっと音が鳴り止みました。私は襖をガラッとあけて、このチャンスを逃すまいとばかりに姉の部屋に勢いよく転がり込みました。

 

姉の部屋の時計は2時40分を指していました。

 

なんと私は40分近くも手を叩く音とオルゴールの音を聞いていたようなのです。私は心底疲れて果て、そのまま姉と一緒に朝までぐっすり眠りました。

 

朝登校すると私は早速、みんなにその話をしました。

 

すると一人の子が

「私達がふざけてお参りしたから、赤ちゃんが怒ったのかもしれないね。それで神社からいちばん近い所に住んでいるあおもぐたんのところへ文句を言いに行ったのかもしれないね。」

 

一同はその子の言葉に納得し、放課後みんなで赤ちゃんに謝りに行くことにしました。

 

放課後になり、各自お供えするためのオヤツをもって神社のトイレ前に集まりました。お花を摘んできた子もいました。

 

今度は手を叩かずにそっと手を合わせるだけにして、「ふざけてごめんなさい」とみんなで何度も何度も謝りました。

 

この話はこれで終わりなのですが、その後みんなも怖くなってしまったのか、その日を境に神社に集まって遊ぶことは無くなりました。

 

40年以上も前の不思議なお話でした。

 

おしまいです。

ご精読ありがとうございました。

 

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