相貌失認がんばり隊

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時をかける庭のカエル

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我が家の庭には、池も水たまりもありません。

ですが、なぜか毎年春になると、2~3匹のアマガエルが合唱を始めます。

このカエルの合唱はなんと23年間も続いています。

私はカエルの声を聞く度に「ああ、カエル君たち(ちゃんかも?)今年も無事だな。」とホッとするのです。

なぜホッとするのかというと、それはさかのぼること23年前。

当時、引っ越してきたばかりの私と3才の息子には、まだ友達が一人もいませんでした。

そこで私は息子を遊ばせるべく、近所にある田んぼへ息子と一緒にカエルの卵をとりにでかけました。

そしてバケツの中にたっぷりの水とカエルの卵を入れて庭に置いておきました。

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どれくらいたったのでしょうか、あまり記憶にありません。

ある日、庭へ出てみると小さなカエルたちが芝生の上にたくさんいました。

あの時の卵が孵ったのです。

そしてアマガエルたちはアメが降りそうになると大合唱を始めました。

しばらく何年かは毎年大合唱が続きましたが、年々カエルたちの声は少なくなっていきました。

我が家の庭には池も水たまりのないのですから、ムリもありません。

そして20年以上経過しました。

それでもなぜか毎年春になると数匹のカエルたちが庭で合唱を始めます。

池も水たまりもない我が家の小さな庭で、カエルたちが20年以上もどうやって過ごしてきたのかナゾですが(もしかしたら家の前の下水の中にいるのかもしれませんが)、なぜか我が家の庭には20年以上もカエルが住み着いているのです。

緑色になったり灰色になったり擬態しながら必死で生きています。

夏になり、さぞ暑かろうと思ってチョロチョロと水をかけてあげると、ピョンピョンと必死で逃げ回ります。

もしかしたら水(もしかしたら私?)が怖いのかもしれないと思って、代わりに芝生にたっぷりと水をまいてあげることにしました。カエルが少しでも涼しくなることを願って・・・。

とにかくとてもかわいいのです。

幼い息子とカエルの卵を取りに行ってから23年。

今でも当時のカエルの子孫たちが終の棲家として、我が家の庭に君臨し続けているのです。

いつまでもいつまでも君臨し続けてほしいな、と私はカエルたちの繁栄を願わずにはいられないのです。

おしまいです。


ご精読ありがとうございました。

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