相貌失認の人は2D(写真)ならば人の顔を認識できる
相貌失認の人は、目、鼻、口といった各パーツを個別に認識することはできますが、それらがつながった1つの顔としては認識することができません。
そのため、人の顔を覚えられず、また表情を読み取ることもできません。
ところが「相貌失認」という症状名から連想すると、いかにも人の顔だけが認識できないように思われがちですが、実はそうではありません。
実際は、顔だけが認識できないのではなく、周囲の風景も認識できません。
(正確には、風景の各パーツを個別に認識することはできるが、各パーツがつながった1つの風景としては認識できない)
それが相貌失認の見え方なのです。
ですが、顔と風景が認識できない相貌失認の人が、それらを認識できる方法が1つだけあります。
それは写真や絵といった2Dの媒体を見ることです。
相貌失認の人は、手に取れるサイズの2D媒体ならば、目、鼻、口がつながった顔を認識することができます。
また、書籍サイズの2D媒体ならば、左右上下に目を動かせば、ほぼ正確な情報を認識することができます。
相貌失認の人に情報や勉強を教えたい場合は、動画より静止画。
そして3Dより2D媒体で教えると良いかと思います。
以上です。
ご精読ありがとうございました。
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