社宅で子育てもいいもんだ
みなさんは、社宅というとどのようなイメージがありますか?
恐らく半沢直樹や白い巨塔のように、威張り腐った上司の奥様が他の奥様たちを取り仕切り、みんなで顔色を伺いながらビクビク過ごす日々を送っているようなイメージではないでしょうか。
ところが現実は全く違います。
私は初めての子育てを社宅で行ったのですが、全体的にのんびりとした雰囲気で、みなさんそれぞれお好きなように子育てをされていました。
全くトラブルがなかったわけではありませんが、大きなトラブルは一度もありませんでした。
つまり結論から申し上げますと、「非常に良かった」のです。
そこで今回は、社宅で子育てをしてみて良かったことを4つほどご紹介させて頂きたいと思います。宜しくお願い致します。
<社宅で子育てをして良かったこと>
1.様々なキャリアの人がいる
社宅のママ達は、元美容師、元教師、元金融関係、元保母、元歯科衛生士、元経理、元栄養士、元カイロプラクティック整体師、元ヤクルトレディなど、様々なキャリアの人がいました。
(イラストスターさんによる写真ACからの写真)
それに何といっても皆さんは現役ママさんばかりです。
子供の病気や育児はもちろんのこと、様々なお話が聞けて楽しかったですね。
近所の美味しい店や安い店の情報もバッチリ教えて頂けました。
2.連携プレーがすばらしい
何か困ったときは、誰かに一声かければ何とかなります。みんなで尋ねあって、都合のつく限り協力して頂けました。もちろん私も他の人の一大事には、恩返しとばかりに快く協力していました。
ガラケーもスマホもない時代でしたが、連携プレーがすばらしかったです。
3.みんなも頑張っているということが励みになる
まず、子供とお母さんの声があちこちから聞こえてくるので、全く寂しくありませんでした。
みんなも頑張ってるから自分も頑張ろう、という励みになりました。
4.父親教育がすばらしい
なぜかそこの社宅では
ゴミ出し
社宅周りの掃除や草取り
週末の子守り
はダンナの仕事、という暗黙のルールがありました。
(acwaorksさんによるイラストACからの写真)
入居後初めての草取り日に、妊婦だった私が参加したところ、うちのダンナはお父さん達から「お前がやれ!」と総攻撃を食らっていました。いい所だな~。(笑)
社宅から見える砂場では、平日はお母さんたち、週末はお父さんたちが子供を遊ばせている光景が、普通にありました。
(もちろん、絶対に参加しないお父さんもいましたが)
今は父親が休日に子守をすることは普通かもしれませんが、25年前当時はかなり珍しい光景だったと思います。
あとがき
ドラマのイメージと違って、社宅での子育ては決して悪くありません。
むしろ先輩ママさんたちがとても優しくて協力的で、非常に助かりました。
入居から4年後、家の事情で転居したのですが、転居後子供と二人、しーんとした室内で過ごしていると寂しくなり、社宅時代のざわつきが恋しくなったものです。
育児をする人にとって非常に大切なことは、「安心して育児が行えること」だと思います。
そのためには社宅でなくても、できるだけ複数の人と協力しあって育児を行うことが、養育者たちの精神安定につながっていくのではないでしょうか。
そして養育者たちの精神安定は、子供たちの精神安定へとつながっていくのです。
おしまいです。
ご精読ありがとうございました。