相貌失認がんばり隊

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子供の頃だれもがやったことあるシリーズ ②恨めしそうな消しゴム

こんにちは。あおもぐたんです。

今回は「(恐らく)子供の頃だれもがやったことあるシリーズ②」をご紹介させて頂きたいと思います。

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私は子供のころ、かなりぼ~っとした子供だったので、授業中もよくぼ~っと過ごしておりました。

当然、授業に集中していたことは一度もなく、基本的に授業中はヒマを持て余しておりました。

そんな時、ヒマ潰しに持って来いの作業といえば、

「消しゴムに穴を開ける」

という作業でした。

人はヒマを持て余しているときは、何かないかな~とつい手元を見てしまうものです。

しかしそこには「鉛筆と消しゴム」しか見当たりません。
(教科書やノートは完全にスルーですね。)

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子供が授業中に「消しゴムと鉛筆」のスバラシイ組み合わせに気づいてしまったら最後、鉛筆で消しゴムをブスブスと刺すしかありません。

しかも新品のプラスチック消しゴムの、ツルツルブニブニとした無垢な美しさは、子供にとって非常に魅惑的です。

どうしてもこの真っ白い消しゴムに何か模様をつけてあげなくっちゃ!と感じさせる何かがあるのです。

「よし!試しに一か所だけ鉛筆で穴を開けてみよう。」

「1か所だけね!1か所だけ!」

そう思って1か所だけブスッと鉛筆を刺してみるのですが、なぜか

ブスブスブスブスとどうにも止まらなくなり、

「こっちにまだ余白があるぞ!」

「う~ん、ブツブツのバランスが悪いな、均等にしなくっちゃ!」

「深く刺したときと浅く刺したときのブツブツの違いが気になる!」

と夢中になってしまい、ハッと気が付いたときには、消しゴムはすでに見るもおぞましいただのブツブツの塊と化していました。

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「ちょっと汚くなったけど、普通に消しゴムとして使えるもん。」

そう割り切ってその後もその消しゴムを使い続けるのですが、

使い続けていくうちに、穴だらけの消しゴムは紙との摩擦に耐え切れず、

どんどん亀裂が入り、分裂していきます。

やがて消しゴムは2つに割れ、3つに割れ、大小さまざまな大きさの消しゴムが、どんどん量産されていきます。

このようにして私の筆箱の中には、いつも意味なくムダに量産された消しゴムがゴロゴロと転がっておりました。

そしてどういうわけか、小さい消しゴムから徐々に行方不明となっていき、最後に一番大きい消しゴムだけが残留します。

やがて大きい消しゴムも、知らない間に行方不明となってしまい、こりゃいかん!と再び100円を握りしめて、新品の消しゴムを買いに行くことになるのです。

「今度はキレイに使おう」

毎回そう固く決心して消しゴムを買うのですが、なぜかいつも私の筆箱の中には、大小さまざなな大きさの消しゴムが転がっておりました。

そして

「おのれ!よくもやりおったな!」

と恨めしそうな雰囲気を醸し出して、消しゴムたちがこちらを見上げているのでした。

おしまい。

ご精読ありがとうございました。