相貌失認がんばり隊

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幼児は自分の気持ちさえ分からないのに、ましてや友達の気持ちなんて!

幼児は自分の気持ちを分析することができません。

自分が「嬉しい」のか「怒っている」のか「悲しい」のか「楽しい」のか、はっきりと区別することができません。

ましてや友達の気持ちなんて絶対に分かるはずがありません。

幼児がわかるのは、「イイ」か「イヤ」くらいではないでしょうか。

公園の近くを歩いているとき、時折このような光景を見かけることがあります。

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このお母様は一生懸命育児をされていると思います。子供と真剣に向き合い、真面目に育児に取り組まれていると思います。

ですが子供への言葉がけが、完全に大人目線です。

また、中には子供(幼児)に丁寧に説明されるお母様もいらっしゃいます。

「あのね、▢くんが遊んでいたおもちゃを△(自分の子供)がとっちゃたら、▢くんは悲しい思いをするでしょ。もし△が遊んでいたおもちゃを▢くんが取っちゃったら、△は悲しいでしょ?だから▢くんのおもちゃで遊びたいときは、《かして?》と聞いてから▢くんが《いいよ》っていうまで、そのおもちゃで遊んじゃダメなのよ。だからね・・・・・・・。」

・・・長い。長すぎます。

私が△くんだったら、完全に白目をむいていることでしょう。


もし自分の子が友達のおもちゃを取ってしまったら、一言シンプルに

「遊びたいのは分かるけど、友達が遊んでいるおもちゃをとっちゃダメ!」

で良いのではないでしょうか。

「気持ちを汲んであげて、善悪をはっきりさせる」ということです。

理由づけは子供が成長して、物事が理解できる年齢になってからで良いと思います。

幼児期の子供は、自分の気持ちさえ明確に分析できないのに、ましてや友達の気持ちを推し量ることなんて絶対にできません。

子供が自分の喜怒哀楽を「はっきり自覚できるようになる」のは、個人差はありますが、早くても小学校高学年以降ではないでしょうか。

私は過去に、小学1年生から中学3年生までの生徒を同時期に指導していた時期があるのですが、中学3年生でも自分の本当の気持ちを自覚できる子は多くないと感じました。

中学3年生でも受験前になると「なんかイライラ」「なんかモヤモヤ」「やな感じ」と表現します。まだ不安や恐怖をはっきりと自覚していない証拠です。

そのような時は、不安や恐怖を感じるのは当たりまえだと教えてあげると大抵のお子さんは、納得します。

でも、下のイラストのような幼児がいたらおもしろいのにな、と思います。

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残念ながらそんな子にお目にかかったことは、一度もないのですが。

 

ご精読ありがとうございました。

 

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