相貌失認がんばり隊

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相貌失認の人はアスペルガー症候群(高機能自閉症)と診断されることがある

相貌失認の人は、アスペルガー症候群(高機能自閉症)と診断されることがあります。
(以下アスペルガーと呼びます)

実際に過去に2度、ソボもそのように診断されたことがありました。

ですが、相貌失認矯正メガネを着用するようになってから、アスペルガーの症状は治まりました。現在は、その診断名は撤回されています。

ではなぜ、相貌失認の人はアスペルガーと診断されてしまうのでしょうか?
アスペルガーの特徴とともに、原因を考察してみたいと思います。

 

アスペルガーとは?

まず、低機能自閉症・高機能自閉症・アスペルガーの症状の違いについて、簡単にご紹介させて頂きたいと思います。これらをまとめて「自閉症スペクトラム障害」と言います。原因は脳機能障害です。育てられ方や環境には全く関係がありません。

低機能自閉症・・①社会性発達の障害
        ②コミュニケーションの障害
        ③興味や活動の偏り
        ④知的発達や言葉発達の遅れ

高機能自閉症・・上記①②③の症状はあるが、知的発達の遅れを伴わない

アスペルガー・・上記①②③の症状はあるが、④知的発達と言葉発達の遅れを伴わない

アスペルガーの症状と相貌失認の見え方から考えられる原因

❶相手の様子を見ずに一方的に話す

アスペルガーの人は、相手が困っていても自分の好きなことを話し続けます。相手の反応や様子に興味がありません。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状が当てはまります。
相貌失認の人は、視覚的に一部分しか認識できないため、人の顔全体が認識できません。そのため表情もわかりません。人の顔や表情がわからない以上、相手の反応や様子がわかるはずがありません。相手の反応や様子に興味がないというよりも、むしろ「見えていないだけ」と考えられます。

❷人の気持ちが読み取れない

アスペルガーの人は、表情やボディランゲージ、しぐさや口調から、人の気持ちを察することができません。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状が当てはまります。
こちらの問題も、顔や全体が認識できない相貌失認の見え方に原因があります。

❸冗談が分からない・適度な加減がわからない

アスペルガーの人は、聞いた言葉を額面通りに受け取ってしまい、冗談が通じません。また、「適当に」と言われても適当がどの程度なのかわかりません。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状が当てはまります。
こちらの問題も、相貌失認の見え方に原因があります。
相手の表情や周囲の状況が見えていない以上、誰でも言葉を額面通りに受け止めてしまうのではないでしょうか。

例えばSNSを例にすると分かりやすいと思います。
SNSを見たときに「先に帰ってください」と書いてあると不安になりますが、「先に帰ってください。(#^^#)」のように、文末に顔文字が書いてあれば、不安になりません。相手が怒っていないニュアンスがわかるからです。

SNSの顔文字は、表情を明記することで、誤解されずにニュアンスを伝えるために発達しました。つまり人は元々、言葉だけで相手の気持ちを察することはできないのです。言い換えると、人は元々、相手の表情を見ることで、相手のニュアンスを判断しています。表情なしでは相手のニュアンスを感じとることはできないのです。

一方「適度な加減がわからない」ということも、相貌失認の見え方に原因があります。
視覚的に周囲の状況が認識できなければ、適当量どころか、全体量さえわかりません。

また、適当というのはケースバイケースです。ある程度の経験から判断することで「適当」がわかるようになります。ですが相貌失認の人は、周囲の状況が一部しか認識できないため、「適当」の経験が積めません。そのため「適当」がわからないのです。

❹感覚が過敏

アスペルガーの人は、髪や肌に触られることを嫌います。また人によっては、触覚・聴覚・嗅覚・味覚が過敏な人もいます。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状が当てはまります。
相貌失認の人は、視覚的に風景全体が認識できないため、人が近づいてくる様子や、周囲に何があるのか誰がいるのか、全くわかりません。そのため、これから自分に起こることが予測できないのです。だから髪や肌に触られると、突然触れられたように感じてしまい、驚いてしまうのです。

さらに考えられる原因ですが、相貌失認の人のように、見え方に問題を抱えている人は、見え方に代わって、他の感覚が研ぎ澄まされるのかもしれません。

実際にソボの場合ですが、相貌失認矯正メガネを着用するようになってから、聴覚過敏・嗅覚過敏が治まりました。

❺同じ道順にこだわる

アスペルガーの人は、いつもと違う道を通ることや、いつもと違うことに対して過剰な嫌悪感を表します。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状が当てはまります。
風景の一部分しか認識できない相貌失認の人にとって、いつもと違う道を通ることは恐怖でしかありません。幼いころはよく迷子になりました。

❻スポーツのルールが理解できない

アスペルガーの人は、動きがぎこちなくなったり、場面の変化に合わせてルールを応用したりすることが苦手です。また、他の人の動きをマネすることも不得意です。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状が当てはまります。
こちらの問題も、相貌失認の見え方に原因があります。

見え方に問題を抱えていると、常に動きのあるスポーツを視覚的に確認することはできません。人の動きをマネすることも難しいと思われます。ソボは動画も殆ど観れませんでした。

❼複数のことを一度にできない

アスペルガーの人は、話を聞きながら黒板に書かれたことをノートに書く、といった複数の活動を同時に行うことができません。

<相貌失認の見え方から考えられる原因>

相貌失認の人にも同じ症状があてはまります。
こちらの問題も、相貌失認の見え方に原因があります。

話を聞く⇒黒板を見る⇒ノートを見る⇒ノートに文字を書く、という一連の作業をスムーズに行うためには、見え方に問題がある場合は、非常に難しい作業になると思います。

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(DR ACさんによる写真ACからの写真)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
アスペルガーと相貌失認の症状は非常によく似ています。誤診されても不思議はないと思います。

殆どのアスペルガーの症状は、「普通に見えていれば解決できること」ではないでしょうか?

その他に相貌失認のソボの症状には「初めての食材を怖がって食べない」というものがありました。やはり一部分しか認識できないと、それが何であるのかわからない、或いは触感がイヤ、においがイヤという理由で、口に入れることに恐怖を感じていたようです。

そのため17歳で相貌失認を矯正するまでは、食材に対して非常に神経質で、好き嫌いも数多くありました。

ですが、冒頭でも申し上げたように、相貌失認矯正メガネを着用するようになってから、これらの症状はウソのように治まりました。

また、相貌失認時代に行った自閉症スペクトラム検査ではかなり高い数字が出たのですが、矯正メガネを着用した後の検査では、数値が大幅に減少し、アスペルガーとの診断は取り下げられました。

以上のことはわが子のケースですが、相貌失認とアスペルガーは、症状が酷似していると思います。

アスペルガーと診断されている人の中にも、もしかしたらソボのようなケースの人もいるのかもしれませんね。

ご精読ありがとうございました。


(参考文献:アスペルガー症候群(高機能自閉症)のすべてがわかる本 佐々木正美)