相貌失認がんばり隊

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なぜ相貌失認が原因でパニック障害を発症したのか

相貌失認の人は日常生活で多大なストレスがかかるため、パニック障害を発症することがあります。ソボがパニック障害を発症したのは、10歳のときでした。

今回はソボの例に基づいて「なぜ相貌失認のストレスが原因でパニック障害を発症したのか」についてご紹介したいと思います。

 

 パニック障害とは?


まずパニック障害について、ご説明させて頂きます。

パニック障害は、脳の機能障害による病気です。気分や性格と思われがちですが、そうではありません。れっきとした病気です。
脳の警報システムが誤作動を起こしてしまうため、パニック発作が起こります。きちんと治療する必要があります。

パニック発作の症状(ソボの場合)は、前触れのない急な恐怖と不安感・手足の脱力・熱感・めまい・離人感・意識混濁・手足のしびれなどがあります。病気が悪化した場合は、広場恐怖症(注)まで進行してしまい、日常生活に著しい支障がでてしまいます。

(注)広場恐怖症・・・電車の中、人混みなどで恐怖や苦痛を感じること

「パニック障害 正しい知識とケア 坪井康次 著」によると、パニック障害を発症するメカニズムについてはまだ十分に解明されていませんが、主にストレスと体質が関係していると言われています。

ストレスは脳にダメージを与えます。ストレスが続くと些細なことでも過敏になり、自律神経にも影響が出てきます。

またパニック障害はストレスを受けている最中に発症しやすいと言われています。

わが家では通院治療と平行して回復を早めるために、家でも何かできることはないかと考え、先ほどの書籍と「うつ消しごはん 方丈社 藤川徳美 著」を参考にサポートしていました。こちらの本にはパニック障害の症例も載っています。

通院治療とその2冊の本のおかげで、ソボのパニック発作は治療開始後4か月でほぼ治まり、5か月後には普通の日常生活が送れるようになりました。

パニック障害についてさらに詳しくお知りになりたい方は、ぜひご参考ください。

パニック障害を発症した原因

強いストレスが原因

前述した通り、ソボは10歳のときにパニック障害を発症したわけですが、その時期に3つの強いストレスを受けていたことがわかっています。

  • 相貌失認の見え方による日常生活のストレス
  • 相貌失認が原因のいじめによるストレス
  • 相貌失認が原因で(家庭外の)キレやすい人物の影響を受けたストレス

恐らくこれらのストレスが引き金となって、パニック障害を発症したのではないかと思われます。周囲の状況や顔が認識できない状態でのストレスは、予想以上にソボの心を蝕んでいきました。

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体質が原因

親族にパニック障害を発症した人がいます。恐らくソボも発症しやすい体質であったと考えられます。発症しやすい体質というのはどのようなものなのか、詳細はわかりませんが、原因の一つに「乳酸が溜まりやすい体質」というものがあります。

乳酸は激しい運動をしても溜まりますが、運動不足でも溜まります。実は乳酸は、パニック発作を誘発しやすい物質です。ソボの場合、授業で1~2時間座りっぱなしになった場合、5~10分程体操をすることで、ほぼ完ぺきに発作を防ぐことができます。(もちろん医療機関からの処方箋も服用中です。)

つまり乳酸をためないよう適度に運動することで、発作を未然に防ぐことができます。

パニック発作を発症したきっかけ

ソボが初めてパニック発作を起こした場所は、小学校の教室でした。引き金となった出来事は、ソボが何か失敗をしたことから始まりました。恐らく相貌失認ゆえの失敗だと考えられます。

クラスの5~6人の女子が周りを取り囲み、ソボに文句を言いました。ですが相貌失認だったソボは、周囲の状況も人の顔もわかりません。なぜ自分が怒られているのか、誰が怒っているのか、全く理解することができませんでした。

そのため反応を示そうとしないソボに、女子の怒りはどんどんエスカレートしていきました。やがてみんなの怒声を聞いているうちにソボは、頭が真っ白になり、急に強い恐怖が込み上げ、ドキンドキンと激しい動悸が起こり、手足に力が入らなくなり、やがてしゃがみこんで全く動けなくなってしまいました。

それからというもの、その日を境に同じような症状が起こるようになりました。さらにその後10年間で、発作の症状や頻度がどんどん増加していき、ほてり、しびれ、発汗、失神、脱力、突然の強い恐怖、フラッシュバック、離人感、健忘症、抑うつなど、多種多様な症状が現れました。ひどい時は、1日に2~3回発作を起こすようになってしまい、そしてついに、広場恐怖症まで進行してしまいました。

あとがき

これまでさまざまな医療機関で検査や治療をして頂いたのですが、治療の甲斐なく、症状は悪化の一途をたどっていきました。そして最初の発症から11年後、やっと「パニック障害」と診断され、ようやく適格な治療がスタートしました。

ですが各医療機関の名誉のために申し上げておきますと、11年間正しい診断名が下らなかったのには理由があります。それはソボの症状が「相貌失認」「複雑性PTSD」「パニック障害」の3つの症状が混在したものだったからです。

 我々は、こんがらがった3つの症状を一遍に訴えていたため、症状の整理がつかず、医療機関でも混乱が続いたのではないでしょうか。

17歳で相貌失認を矯正し、20歳で複雑性PTSDの治療をし、最後に残った症状がパニック障害でした。ひとつひとつシラミ潰しに問題を解決していった結果、やっと最後に「パニック障害」にたどり着くことができました。

結局のところ、ソボがパニック障害を発症した原因は、以下の2つだと考えられます。

  • 相貌失認が原因のいじめや、相貌失認の見え方によるストレス
  • 乳酸が溜まりやすい体質

その後、適格な治療と家族のサポートを開始してから4か月後、パニック発作を起こすことは殆どなくなりました。今現在も医師からの処方箋を服用中です。

パニック障害の回復にあたって、家族がどのようなサポートをしてきたのかについてはいずれまた後日の記事にて、ご紹介させて頂きたいと思います。

ご精読ありがとうございました。