相貌失認とは?相貌失認情報を発信するブログです。
相貌失認とは人の顔が覚えられない障害です。
とはいうものの、人の顔がのっぺらぼうに見えるわけではありません。目・鼻・口はそれぞれ個別に認識できるのですが、それらがそろった1つの顔としては、認識することができません。そのため人の顔が覚えられないのです。
また人の顔だけではなく、周囲の風景でも同じ現象が起こります。
例えばブランコの椅子の一部分、つまりブランコの細部は認識できるのですが、木・ブランコ・すべり台・ベンチが揃った1つの公園風景としては、認識することができません。
これは視野狭窄とは異なります。周囲が暗くなったりもしません。
相貌失認の視野角は180度近くあり、目には180度の風景がきちんと映っています。ですが認識できる範囲がとても狭く、しかもそこだけがインパクトを伴って拡大されて見えるのです。かなり特殊な見え方だと思います。
眼科・脳外科・内科・耳鼻科で検査をして頂いたのですが、どこにも身体的異常は見つかりませんでした。
あくまでも脳の認知機能による障害ということでした。
相貌失認の見え方がどのような感じなのかは、今後記事内で紹介していくつもりです。
また相貌失認はメガネで矯正できる場合があります。
わが子ソボもそのうちの一人で、現在では矯正メガネをかけて元気に暮らしています。
ですが相貌失認時代のソボは、人の顔や周囲の状況がわからないため、誤解されたり自己否定に苛まれたりして辛く苦しい人生を生きてきました。
私はなぜ自分の子供が辛そうに生きているのか、長年疑問に感じてきました。そして一緒に悩み続け、一緒に原因を追究してきました。
そしてその原因が「相貌失認」だと分かってやっと腑に落ちました。
しかし「相貌失認」にたどり着くまでになんと17年もの歳月がかかってしまいました。
相貌失認の認知度の低さに改めて驚いています。
このブログでは、先天性相貌失認だったウチの子(ソボ)の大混乱人生と矯正方法などについて発信していきます。少しでも多くの相貌失認の方の参考になれば幸いです。